このページには家の環境を紹介しています。ちょっとしたTipsなんかも書いたつもりなので、同様の症状でお困りの方がいらっしゃいましたら、お試し下さい。
全ての機械はLANで接続されています。AirMacは私のPowerBookだけで利用しているのでちょっともったいないのですが、どこでもさっと開いて作業できるのでとても快適です。サーバー機のG3はてっきり100BASE対応だと思っていたのですが、スイッチングハブを購入して初めて10BASEだと知りました。現在はFarallonのFastEtherTX 10/100というPCIカードを挿して100BASEになっています。
家では全てのマックに手入力でIPが設定してあります。ネットワーク番号は「192.168.5.1」からを利用しています。なぜ5なのかというと、奥さんがメインでやっている受託開発(4th Dimension)先にはMN-128SOHOが置いてあり、メンテナンスを全てリモートで行っています。その時に向こうのネットワークと違う番号にした方が良いので5にしてあります。DHCPを使わないのもIPアドレスで確実にマシンを指定できるほうが便利だからです(OpenTransport問題も関係してたりして)。リモートメンテナンスにはTimbuktuを利用しています。このソフトは相手のマシンをそっくりこちら側で再現し、こちらで向こうのマシンを操作することができるため、ちょっとしたトラブルや使い方の指導に威力を発揮します。
MN-128SOHOには簡易DNSサーバー機能があります。これを使うことで家のマック達は全てドメイン名で参照することができるようになっています。
この設定のおかげでわざわざ「192.168.5.13」としなくても「yumiko.unlimited」で奥さんのiMacに接続できます。これはとても便利ですね。また、メールサーバー機を変更した場合も、MN-128SOHOの設定を変更するだけで済むのも楽です。
どうやらAirMacがうまく設定できていないらしく、訳の分からない接続を始めることがあるので、それ対策用に
ip filter 27 reject out * 10.0.1.1/32 * * * remote *
として勝手に接続するのを避けるようにしています(フィルター番号27は環境によって違います)。購入して最初に設定した時は問題無かったのですが、デモするために他人のLANに無理やり繋いだ時に設定が壊れてしまったみたいで、それ以来いくら設定し直しても10.0.1.1を変更することができませんでした。このフィルターを設定することで回避できているので、とりあえずほったらかしになっています。
ネットワークで使用しているプロトコルは、AppleTalkとTCP/TPです。MacOS 9からTCP/TPでファイル共有できるようになったので、とても高速になりました。しかし、ここで2つの問題が発生してしまいました。
ファイル共有の設定で「TCP/IP接続でファイル共有を可能にする」をチェックするとMN-128SOHOが接続してしまいます。一体何を探しに行っているのやら...そこでこの無駄な接続を回避するためにMN-128SOHOのIP設定のオプションに
ip filter 28 reject dns qtype 6
を追加することでこの自動接続を回避することができました(フィルター番号28は環境によって違います)。もともとこのフィルターはWindowsが勝手に接続してしまう問題を回避するためのフィルターなのですが...このコマンドの意味を調べてみたのですが、詳しく書かれたマニュアルおよび書籍は見つけることができませんでした。でも、うまくいっているからいーやと思ってます。
ファイル共有の設定で「TCP/IP接続でファイル共有を可能にする」をチェックしても、再起動するとチェックが外れてしまいます。原因は不明なのですが、もしかしたら上記のフィルターが関係しているのかもしれません。試行錯誤の結果、機能拡張フォルダーにある「ShareWay IP Personal Bgnd」がどうやらTCP/TPでファイル共有するための物だというのが分かり、こいつはバックグラウンド専用アプリケーションなので、起動項目フォルダーにこいつのエイリアスを置くことによりTCP/TPでのファイル共有が可能となりました。
Power Macintosh G3は、「省エネルギー設定」で朝9:30に起動して夜11:00に終了するようにしています。起動項目として自作のメールサーバーが設定してあります。しかし、朝はちゃんと起動するのですが、夜終了してくれません...省エネルギー設定のバグかと思い、AppleScriptで指定時間にシステム終了するものを作ったり、自作メールサーバーに指定時間にシステム終了する機能を追加してみたけど、駄目でした。で、さっき調べてみたらどうやら「ShareWay IP Personal Bgnd」が邪魔をしているみたいで、こいつを終了するAppleScriptを書いて終了させてからシステム終了を実行するとちゃんと電源が落ちました。今日からこのAppleScriptを「システム終了項目」フォルダに入れてテストしてみます。どうなることやら...
tell application "ShareWay IP Personal Bgnd" to quit
我が家では私と奥さんと二人しかいないのですが、それぞれがメールをチェックしていたのでは、その度に電話代がかかってしまいます。この無駄を省くためにメールサーバーを設置して、そこを経由することにより一度の接続で全てできるようにすることにしました。最初に試したのは「AIMS」というフリーのメールサーバーです。一見うまくいったかと思ったのですが、外向けのメールの場合、その時点で配送しようとするため駄目でした。そこで「無ければ作る」で、作ってしまいました。インターネットに関する知識はほとんど無い状態からだったので「SMTP・POP3」等のプロトコルに関する資料を集めることから始め、REALbasicを購入し作り始めました。プロトコルさえ分かればREALbasicは結構簡単で、だいたいの動作をするものまでを作るのに2日しかかかりませんでした。現在はちょこちょこと手を加えながらバージョンアップしていき、結構安定して動作しています。簡単にそのサーバーの仕組みを紹介します。
メールサーバー機能
通常は、メールサーバーとして機能していて、メールクライアント(主にARENA Internet Mailer)からの要求に応えるようになっています。登録できるユーザー数に制限ありません。また、全てスレッドで動作しているので同時に3ユーザーまで接続できます。各ユーザーには複数のインターネットメールアカウントが登録できるようになっています。私の場合SOHO Mail Server用のアカウント「shuji@unlimited」には「fukumoto@wakuwaku.ne.jp」「shuji@umap.net」「shuji@mac.com」等が登録してあります。
内部ルーティング(?)機能
もしも奥さんが「fukumoto@wakuwaku.ne.jp」宛にメールを出した場合、SOHO Mail Serverはそのメールを外には出さずに自動的に「shuji@unlimited」のメールボックスに転送します。この機能により、無駄なインターネットのトラフィックを削減できます。
メールクライアント機能
メールクライアントから送られてきたメールは全てSOHO Mail Serverの送信箱に溜められていきます。で、インターネットに接続したら、今度はメールクライアントとなりプロバイダーのメールサーバーに接続します。この時に送信箱内のメールが全て転送され配送されます。そして各ユーザーに登録されている全てのインターネットメールアカウント情報に従って各プロバイダーのメールサーバーに接続して到着しているメールを全て読み込み、各ユーザーの受信箱に保存するようになっています。つまり、一度の接続でメールの送信および全インターネットメールアカウントのメール受信を行うことができます。
スケジュール機能
曜日と時間を設定して複数の接続スケジュールを登録することが可能になっています。現在、家での設定は「毎日10:00、14:00、17:00、22:00」に自動で接続するようになっています。
フィルター機能
指定された条件に適応するメールを受信した場合、そのメールを転送する機能です。現在設定されているのは「support宛のメールが来たら私にも転送する」というのと「PostPetのメールを受信した場合、PostPet専用のアカウント(これはSOHO Mail Serverのアカウント)へ転送する」です。
自動切断機能
スケジュールに従ってメールを配送・収集したら、自動的にMN-128SOHOの回線を切断するようになっています。
ざっとこんなものです。シェアウエアにしようと思っていたのですが、常時接続が結構浸透してきたので、もう売れないかな?と思っています。興味のある方いらっしゃいますか?→興味ある